パナマ運河の地図を探します!
みなさんは「海図」って見たことありますか?
今、手元に原版が無いので
お見せすることが出来ませんが、
岸壁を離れてから、
航行するために必要な海の地図なんです。
最近は航海計器や衛星通信、GPSが発達していて、
モニターにはカーナビと同じような画面が表示され、
オートパイロットと言って、
自動操舵装置が付いていたりします。
それでも基本は海図をもとにして、
本船の位置や目的地までの距離、時間を出したりしているんです。
非常時に電源が落ちてしまった場合、
電子海図やGPSは動いてくれませんからね~!
これは日本版の「水路図誌目録」の中身、
大きな四角や小さな四角が、
地図の港周辺から近海水域で網羅されていますよね!
この四角く囲まれている部分が一枚の「海図」になっているんです。
だから港付近は小さい四角で囲まれているでしょ!
入出港するのに必要な詳細な地形や海底深度、防波堤などが、
正確に記載されているんです。
実はお客様から「パナマ運河周辺の海図」というオーダーを頂き、
この図誌目録を使って必要な海図を調べています。
日本を離れると「英版」の海図が比較的世界中を網羅していて便利なんです。
世界中を各地域ごとに区切っているページを探していくと、
パナマ周辺のページを発見!
拡大してみると、
太平洋側の港「バルボア」と、
パナマ運河を超えた先にある港「クリストバル」
が記載されていますよね!
この図誌目録内の海図だけで進入していくとすると、
手前の大きな四角で囲まれた「1929」番の海図で港を目指し、
港近くになったら「CP5」で港まで進入、
その後は、CP4.3.2.1と進んでいき、
クリストバル出航後は「1400」番で外洋へ進んでいく感じですね!
海図って各国で出版されていて、
やはりその地域が出している海図が一番詳しいようです。
海図に載っていないのに、
突然島が出てきたらびっくりしちゃいますからね!!
ちなみに...
GPSなどが発達する前は、
ほぼ自力で海図を使って位置情報を出していいました。
ハワイに向かっているつもりが...
あれっ!?ハワイが無いっ!?
なんてこともあったりしたそうですよ~(笑)
便利な世の中になり、
私達も冊子の地図を使って
ドライブすることが無くなりましたよね!
たまにはアナログ感覚で、
地図を読みながら目的地まで行ってみるのも、
昔を思い出して楽しいかもしれませんねっ(^。^v
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事へのコメント
良く映画か何かで、海図の上に三角定義を2個くらい置いて進路を書き込んでいる場面を見ますね。 大まかな地図から、拡大版へ使い分けるんですね。
旅行情報誌の地図と同じですね。
旅行情報誌の地図と同じですね。
Posted by 紅林 孝弘 at 2020年06月23日 12:32